『ノートに眠った願いごと』
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6月7日から開催されている『ショートショートフィルムフェスティバル&ASIA2006』にユ・ジテが脚本・監督した映画『How Does the Blind Dream』が特別招待作品に選ばれ、ただいま来日中です。そんな彼に関連付けてこの映画を選んでみました。
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兼ねてから見たいと思って期待して行きましたが私としては「・・・・・・・・」と言う感想です。
過酷な気象条件での撮影、自分を追い込んでいかなければ到底成し得ない演技、新しい自分へのチャレンジという点においてはソン・ガンホやユ・ジテたちが果敢に挑んでいると思います。
人間の狂気と恐怖とが交差するシーンは迫力があり夢見が悪くなりそうと思ったほどです。
しかし、まずジャンルが解らない。この映画はホラーだったのか・・・・?
氷の下でうごめく眼球、突然脳裏をよぎる鮮血、ただ茫然と佇む少年の霊、80年前の屍骸、突如現われる穴、これらに何の意味があるのか漠然としていてよく理解できません。
何故隊長がそこに至ったのか、隊長の望みはなんだったのか・・・
人間の究極の狂気はただおどろおどろしく悲しみが伝わってこない。
隊長とその父親との過去、隊長と自殺した息子の関係も説明不足で見えてこないんですよね。
発見されたイギリスの探検隊の日誌がどう絡んでいたのかも良くわからない。この日誌がきっかけでだんだんと隊員の間に疑問が生まれてきたのか隊長は最初からまともではなかったのか・・・
多分、業界人やこの手の映画がお好みの方からは支持を受ける映画だとは思うのですが、一般受けはどうなんでしょうね。
見終わって『恐ろしかった』とか『あの穴に落ちた隊員は結局どうなった?』とか『何がいいたかったんだろう』という声が映画館を出て行く人たちからも漏れ聞こえてきました。
一年の半分が昼で半分が夜の南極に訪れる最後の夕焼けの中でたった一人放心したように佇むユ・ジテの表情は印象的でした。
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