« 『拍手する時去れ』 | トップページ | 『覆面ダルホ~演歌の花道~』 »

『ひまわり』

Himawari1

現在『韓フェス2008』(シネマート六本木)で上映中の作品です。

[制 作 年] 2006年
[原    題] ひまわり 
[監    督] カン・ソッポム
[出    演] 

キム・レウォン   → オ・テシク
キム・ヘスク   → ヤン・トクチャ
ホ・イジェ   → チェ・ヒジュ 
キム・ビョンオク  → チョ・パンス市会議員
キム・ジョンテ   → キム・ヤンギ 
ハン・ジョンス   → イ・チャンム 
チ・デハン    → キム・ビョンジン 
パク・ソンウン   → チェ・ミンソク 

*ここからはネタバレです*
       
     

[ストーリー]“狂犬"と恐れられ、裏世界では伝説となっていた男テシク。ある事件から刑務所に入っていた彼が古びた手帳を手に仮釈放された。彼は手帳に書かれた「銭湯に行く」「刺青を消す」・・・という“やりたいこと"を実行していく。その手帳には「酒は飲まない」「喧嘩はしない」「泣かない」というこれから守る“3つの約束"も書かれていた。彼はこの手帳をくれた「ひまわり食堂」を切り盛りする女主人ドクチャ、その娘ヒジュと人生をやり直そうと決意するのだが・・・。

    < 韓フェス映画紹介より >

**********************************

正しいことや優しい心に触れることなく育ったテシク。自分が殺めてしまった男の母親の深い心に触れ、その心は癒され、10年の刑期が狂犬と呼ばれた男に希望を懐く心を与えてくれた。その女の人がくれた手帳に『やりたい事』『守るべきこと』などを書き込んでいくうちに・・・・

Himawari 出所したその足で手帳をくれたドクチャの家を訪ねるテシク。オドオドと心配顔のテシクにドクチャは『ただいま』と言えと叱りつけ暖かな抱擁で迎え入れてくれる。最初は見知らぬ男が家族になることを怪訝に思っていたヒジュもテシクの優しさに触れ心を開き、テシクが自分の兄を殺めた本人であったと知っても受け入れてくれた。

テシクは真面目に働き手帳に書いた約束を守り家族になったこの二人を守っていこうと思っていたのに・・・・

ここまでの前半はストーリーも前向きで銭湯でのシーンや刺青を消そうと病院へ行くシーンなどは笑いを誘いますね。食べたかったお菓子を食べられて嬉しそうに手帳にラインを引くレウォン君も可愛かったです。ドクチャを本当の母のように慕いヒジュを妹のように可愛がり、仕事も見つかり全てが順調に進むかのようでした。

しかし、世間は狂犬のテシクしか覚えていなかった。10年の歳月がテシクの周りを大きく変え、テシクの出所は誰からも歓迎されずテシクの改心など誰も取り合わず、力を持ってしまった者たちにとっては目触りこの上ない存在だった訳ですね。

テシクの愛する家族に次々と襲い掛かる悲劇。 

ついにはドクチャが・・・・・

ここからのレウォン君は凄かったですね。悲しみと怒りで昔の狂犬に戻ったテシク。迫力の中に悲しみが混在した演技を力いっぱい見せ付けてくれるシーンでした。

この映画はレウォン君も言っていたようにヤクザ映画ではなく『家族愛』をテーマにした作品でした。でも、親孝行したいと願ったドクチャは殺され、家族を守る為には敵を殺し自分さえも生きる道を絶たなければならなかったという結末はあまりにも悲劇的でした。テシクのような道を歩んでしまった人間にも強い意思と支え合える家族なり愛する人がいれば世間の冷たい風にも耐えて再生の道を歩いていける…という希望も与えてほしかったような気もします。でもそれだとドラマ性に欠けるのかなぁ。

Himawari2 妹のヒジュが唯一生き残りテシクに教えてもらった数学の道を歩んでいるということだけが救いとなっています。

      

|

« 『拍手する時去れ』 | トップページ | 『覆面ダルホ~演歌の花道~』 »

韓国映画(は行)」カテゴリの記事

コメント

所謂、甘いマスクの俳優が
無理にやくざ映画をやるのに
ちょっと食傷気味でして。
最近はドラマばかりで、映画はご無沙汰気味です。はい。

投稿: sayaka | 2008/03/17 23:42

sayakaさん、遅ればせながらおかえりなさーい☆
カメラも無事戻ってよかったですね(笑)

優しい笑顔が魅力のレウォン君ですから短髪に入れ墨は違和感あるかもしれませんねぇ。

ドラマはこれからのお薦めはなんですか?
ニューハートあたり面白そうじゃないですか?

投稿: キャサリン | 2008/03/18 07:54

キャサリンさん、
ヤクザ映画は好きじゃないはずが、「ひまわり」はすごーく好きなんです。レウォンくん、上手くてね~びっくりしました。ちょっと背中を丸め気味で、前科のあるテシクの哀しさがでていて。
最初に汽車のなかで栗?かなにか食べるシーン、手帳をみるシーンがあるでしょう?
あそこからして泣いてました、ワタシ。^^;;

投稿: komachi | 2008/03/18 15:06

komachiさん、こちらにもありがとうございます。

なるほど〜、そこからして泣かされてしまうとは随分と感情移入されて見られたようですね(((^_^;)

レウォン君の今までにない新境地を切り開いた作品なので色んな方に観てもらいたい作品ですね。
是非を問わず沢山の意見を聞いてみたいものです。

投稿: キャサリン | 2008/03/18 16:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95449/40496005

この記事へのトラックバック一覧です: 『ひまわり』:

» ひまわり [スンホニ ときどき Jisub のちODA]
Raewon祭り実施中?ってわけではないのだけど、 きみどこの次の作品になるのかしら?「ひまわり」あちらでは「ヘバラギ」を ついに見ました。 感想は一言で「良かった!」「ブラボー!」スタンディングオベーションで 大拍手~~~  やくざな生活をしていた  10代に過ちを犯し  10年間刑務所にいた青年の話。... [続きを読む]

受信: 2008/03/31 19:07

« 『拍手する時去れ』 | トップページ | 『覆面ダルホ~演歌の花道~』 »