『Sweet Rain~死神の精度~』
“ミュージック”をこよなく愛す死神の千葉の仕事は、不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、その人を1週間観察し、その生死を判断すること。雨男の彼は晴れた空を見たことがない。その日も雨の中、7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員一恵が現れるのを待っていた。やがてメーカーの苦情係として働き、疲れ果てて仕事を終えた彼女が姿を見せ……。
映画紹介より
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『陽気なギャングが世界を回す』『アヒルと鴨のコインロッカー』の井坂幸太郎作品の映画化。
死を扱った映画ではありますが内容的にはシニカルな部分よりもコミカルな部分が多く、死ぬということを通して生きていることの意味を問いかけてくるようなファンタジーでした。
小西真奈美の藤木一恵は雰囲気とイメージがしっくりと合っていてぴったりなキャスティングだと思います。
死神を演じる金城武のその時々の設定に合わせて出てくる出で立ちは全然違うのですが天然ボケのような時代錯誤の発言は全て共通していて笑いを誘います。(もちろん全部カッコいい!!
)
ラストの話に出てくる富士純子は相変わらずの存在感で酸いも甘いも噛み分けて生きてきた女の貫禄が出ていますよね。
死神の千葉に与えられた三人の人間への死の判定。それぞれ時代を超えてオムニバスのように話は進んでいきますがそこにかかわる人間関係の中に『藤木一恵』が潜んでいました。
まぁ、これは金城君の映画といってもいいかも知れません(個人的かもしれませんが・・)それぞれのエピソードも結構面白く出来ていたので楽しく見ることができました。
『死についてどう思う?』という質問を必ず投げかける死神
『死は特別なことではない』と言う死神。
でも、「人が死ぬ」ことは確かに特別なことではないけれど「死を迎える」ということは人間にとっては特別なことだとかずえが死神に気づかせた時の晴れ間は綺麗だったなぁ~
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コメント
お久しぶりです。
あたし、コレ原作読みました。
最後に出てくる老女って既に死神に会っているって設定でした?
気づくんですよね、「姿は違うけれど…」って。
投稿: ゆき | 2008/03/26 22:13
ゆきさん、こんばんわ〜。
そうでした。
もう一度彼女でした。
ゆきさんは原作を読まれたんですね。
案外と原作に忠実だって聞きました。
私も読んでみようかな。
投稿: キャサリン | 2008/03/27 00:36
原作に忠実なんですか。
原作、なかなか楽しかったのでお勧めですよ。
原作はオムニバス形式なので、それを映画化されたとすると…話が若干途切れてしまうのではないかと危惧していたんですけれど、どんなふうに滑らかに話をつなげたのかちょっと気になります。
投稿: ゆき | 2008/03/31 00:13
ゆきさん、こんにちは~。
その部分は死神さんが次の任務の赴くっていう形を『ドア』に例え、ドラえもんのどこでもドアー!みたいな感じです(笑)
投稿: キャサリン | 2008/03/31 18:35
おぉーーーー
なるほど。;
考えましたね。
投稿: ゆき | 2008/04/01 00:10