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『裸足のキボン』

Kibon_2

銀座の片隅、地下通路の中にある昭和の匂いがする小さな映画館『銀座シネパトス』で観てきました。

[制 作 年] 2006年
[原    題] 맨발의 기봉이
[監    督] クォン・スギョン

[出    演] 

シン・ヒョンジュン → オム・キボン
キム・スミ   → キボンの母 キム・ドンスン
イム・ハリョン  → ペク里長
タク・チェフン  → ヨチャン
キム・ヒョジン  → チョンウォン 
チ・デハン   → ヨンサム
チョ・ドッキョン  → チェ里長
クム・ドンヒョン  → ノ里長
    

[ストーリー]Photo140525 南海の美しい海に囲まれたタレンイという田舎村に母と二人貧しいながらもお互いを心から愛し、日々に感謝して生きている親子がいる。80歳になる年老いた母親と、幼いときに罹った熱病の後遺症で知能は8歳のまま止まってしまった40歳のキボン。年下の者からは馬鹿にされ町内の大人からはいいように扱われているにもかかわらず、親孝行のキボンは毎日毎日裸足で駆け回り町の人の仕事を手伝いわずかな報酬や分けてもらった食べ物で年老いた母の生活を支えていた。ある日ひょんなことからマラソン大会に紛れ込んだキボンはなんと優勝してしまう。その話を聞きつけたペク里長は次期再選の話題づくりになるとキボンをハーフマラソンに出場させることに。折りしも歯が無いために消化不良をおこしている母親に入れ歯を作ってあげたいと考えていたキボンも喜んで承諾するのだが・・・・

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Photo 昨年の東京国際映画祭のコリアン・シネマウィークの出品作ですね。

鋭い眼光と端正な顔立ちをもつ彼が真逆とも言えるキャラクター『キボン』を見事に演じていました。しかし実際のシン・ヒョンジュンという人は女性のような繊細さを持つ優しい優しい人のようなので内面的には遠くないのかもしれませんね。

そして家紋の栄光シリーズで共演しているインソン君好きのキム・スミ女史がキボンの母親役でオーラのある演技を見せてくれていました。この役はキム・スミ女史でなくてはとシン・ヒョンジュン直々に出演依頼をしたそうです。

最初あまりにもキボンのインパクトが強くて馴染めないかなぁ~と懸念しつつ見ていたのですが話が進むに連れてそれほど気にならなくなりました。

母親とキボンの生活は傍から見たら気の毒なのかもしれませんが当の本人たちは至って幸せそうに毎日を送っています。飽食の時代でなんでもすぐに手に入るこの世の中の流れとは全く違う位置にあるキボン親子の生活。でも本当の豊かさがここにはあるような気がしました。

そしてもう一つの親子関係がペク里長とその息子ヨチャン。昔から自分の父親に可愛がられているキボンが憎らしくてついついキボンをいじめてしまうヨチャン。愛情の裏返しなんですね。でも、そのヨチャンをキボンは『友達』って言い切るんですよね。ずっと年上なのに・・・

キボンの純な心にだんだんと変化していく村人たちやヨチャン。キボンを温かく見守る写真屋のチョンウォン。そして何よりもこの知能遅れの息子を誇りとして生きているオンマ。

心臓に病気があって結局最下位になってしまったけれど完走のメダルを皆から優勝といわれた母親が力いっぱい自分の息子を自慢する姿は強い感動を与えてくれました。

Takuヨチャン役のタク・チェフンは家紋の栄光でも共演ですね。今回はあまりコメディー性のある役柄ではありませんがとてもいい役でした。エンドロールでは彼の歌手時代の曲が彼の弾き語りで使われているようです。

もう一人『家紋の栄光3』や『大変な結婚』など数々の映画に顔を出しているコ・ヒョンジンが今回も山頂までジャージャー麺を出前させられる中華料理屋の店員として出演しています。彼のキャラって山崎邦正と私的にはかぶるのよね(笑)

大作ではないのでロードショー向きではないと思うけど、終わった後に大切なものに気がつけるような余韻の残る作品でした。

エンドロールでいくつかカットされてしまったシーンやNGシーンなども見られますよ。

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