『カンナさん大成功です』

『美女はつらいの』のタイトルで今年のお正月映画として韓国で大ヒットした映画です。原作は高橋由美子のコミック『カンナさん大成功です！』。

[制 作 年]　２００６年
[原    題]　美女はつらいの　
[原    作]　鈴木由美子　「カンナさん大成功です！」
[監    督]　キム・ヨンファ
[出    演]　

チュ・ジンモ　　　　→　ハン・サンジュン
キム・アジュン　　　→　カン・ハンナ／ジェニー
ソン・ドンイル　　　→　チェ社長
キム・ヒョンスク　　→　ハンナの友人
イム・ヒョンシク　　→　ハンナの父
イ・ハヌィ　　　　→　整形外科医

特別出演
イ・ボムス　　　　→　タクシー運転手
キム・ヨンゴン　　　→　チェ会長
イ・ウォンジョン　　→　占い師
リュ・スンス　　　　→　警察官

＊以下、ネタバレです。
  　　　　

イ・ジョンジェ、キム・ボムスの出演した『オー・ブラザース』のキム・ヨンファ監督の第二作です。

韓国の上映ではキム・アジュンの役名は『ハンナ』ですがこちらでは原作の『カンナ』という名前になっているようですね。

ストーリーは・・・

身長169cmにして体重95kgのカンナは、美声を活かして歌手を目指すも、その巨体のせいでスター歌手の舞台裏で声を当てる、ゴーストシンガーとして過ごす毎日。それでも彼女は、想いを寄せるプロデューサー・サンジュンをモニター越しに見ているだけで満足していた。ところがある日カンナは、ふとサンジュンの「カンナには才能はあっても美貌はない。憐れんで放っておけばいい」という本音を聞いてしまい、奈落の底に突き落とされる。だが、そこで終わらない彼女は一大決心をする。それは誰もが想像しえない“全身整形”だった！

という感じで紹介されています。

で、感想はといいますと・・・

面白かったです！！原作は知ってても作品的には原作のコンセプトを生かした全然違う作品になっているのでこちらはこちらとしてきちっと楽しめました。悪役のインパクトは少し弱かったですが、映画では誰かとの対決って言うことより「本当の美しさ、本当の幸せ」とは・・・ってとこにポイントがあったのでこんなもんでOKでしょうかね。

偶然にもつい最近まではまっていた『海神』で見ていたキム・アジュンと今現在こちらも結構はまって見ている『ファッション７０’ｓ』のチュ・ジンモと言うこともあり、この二人のドラマとのイメージの違いも楽しめました。

チュ・ジンモはやっぱカッコいいですね〜♪『ワニ＆ジュナ』の時は穏かで優しく、まだ少し線の細さがありましたが、すっかりダンディーないい男になってますよね。硬派の役はあまりにもはまり役ですが今回のようなちょっと軟派な男の方がキャサリン的にはGood！ です（笑）

キム・アジュンはかわいいですよね。この映画では若い頃のビビアン・スーを彷彿させるコミカルな可愛さが見られました。歌も吹き替え無しで本人の歌声だそうですからうまいもんですよね〜☆

また、ストーリーの運びの面白さの他に出演者や特別出演の面々も楽しませてくれました。

カンナのお父さんには『チャングム』『チェオク』『オールイン』などでお馴染みのイム・ヒョンシクおじさんがちょっとボケてしまっているお父さんを好演、冒頭では『達磨よ・・』シリーズで快僧を演じたイ・ウォンジョン氏がカンナを占うかわいそう（？）な占い師で登場、きれいになったカンナがボロ車を運転中に起こしてしまう事故現場にはイ・ボムスとリュ・スンスが顔を見せてくれています。この、イ・ウォンジョン、イ・ボムス、リュ・スンスは監督の前作にも出演しているので友情出演なのかな☆

サンジュンとハンナの恋の行方もいい感じに決着が着くし、何事もなかったようなきれいごとだけのハッピーエンドにはなっていないし、エンドロールでもクスって笑わせてくれます。

１５日から一般公開ですね。日本版の主題歌「MARIA」は梨花さんが歌ってます。