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『私たちの幸せな時間』

421 [制 作 年] 2006年
[原    題] 私たちの幸福な時間   
[原    作] コン・ジヨン
[監    督] ソン・ヘソン
[出    演] 

カン・ドンウォン  → チョン・ユンス
イ・ナヨン    → ムン・ユジョン
ユン・ヨジョン   → モニカ修道女 
カン・シニル  → イ主任
チョン・ヨンスク  → ユジョンの母
キム・ジヨン   → パクおばあさん
チャン・ヒョンソン →ユジョンの兄 
チェ・ミョンス   → キム神父

*以下はネタバレになりますのでこれから観に行かれる方はご注意を。
 

【ストーリー】

裕福な家庭に育ちながらも誰にも言えない心の傷が故に自殺未遂を繰り返すユジョン。3人の女性を惨殺した罪で死刑を宣告されただ死を待つだけの男、ユンス。全く交じり合うことの無いはずの二人があるきっかけで週に一度刑務所の『出会いの部屋』で同じ時を過ごすことになる。

最初は互いを冷めた目で見てた二人だったが次第に二人が持つ心の闇が似ていることに気づき、反発しあいながらも心の距離を縮めていく。木曜日の午前10時から午後1時。いつしかこの3時間が『私達の幸せな時間』となっていくがその残り時間はあまりにも短かった・・・

**********************************

7696a1737e 『パイラン』『力道山』のソン・ヘソン監督の第4作目の作品です。

死刑囚の役と言うことでカン・ドンウォン自身この役を引き受けることをとても躊躇したと言う話を聞きましたが綺麗で男前が売りのドンウォン君が『自分は決してそれだけの俳優じゃない!』ってところを見せてくれた作品となっています。

イ・ナヨンは透明感のある美貌にもかかわらずテレビドラマでも映画でも比較的演じる役柄は少し変わった女の子が多いと思うのですが、今回も母を恨みながらも母の恩恵で何一つ不自由なくのうのうと生きている自分を忌み嫌い自殺未遂を繰り返している女性を演じています。

モニカ修道女には『ホテリアー』の女社長ユン・ヨジョン、看守役には『復活』でハウンの育ての親を演じたカン・シニル、殺された家政婦の年老いた母には『フルハウス』のハルモニことキム・ジヨン、ユジョンの母には『ウェディング』のスンウ母チョン・ヨンスクと見慣れた顔もたくさん出演しています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

R_g0000045754_1_04 それぞれが心に持つ悲しい過去、心の傷を今まで誰にも話せなかった・・・

限られた空間と限られた時間の中だからこそお互いが心の中を見せ合えたのかもしれない。でもそれだけじゃない。きっと魂が共感しあったから。

心ならずも自分の手で殺めてしまった一人の女性の年老いた母がユンスを憎みながらも必死で赦そうとする姿がとても印象的です。そしてその老婆の言葉に荒んでしまった心を入れ替えようとするユンス。また同じようにその姿に死ぬことよりも辛いと思っていた『母を赦す』ということで奇跡を願うユジョン。

この映画で一番感じたことは『赦す』と言うことの難しさ。罪を憎んで人を憎まず・・・なんて言葉は実際はなかなか実践できるものじゃない。簡単に『赦す』と言ってもものすごいエネルギーと多くの涙が存在すると言うことを改めて思ってしまいました。

ユンスとユジョンの間に通い合った愛。それは男女の愛というよりはお互いを再生させていく大きな絆のようなものだったのかもしれないけど、死ばかりを願っていたユンスは生きていたいと願い、ユジョンは過去の痛みから立ち上がろうとし始める。

ラストの場面はかなりきついです。ユンスとユジョンの心の痛みが見ているこっちまで伝わってきてかなりしんどかったです。

見終わってもいろいろと考えさせられてしまう映画でした。

韓国映画は悲しみを安売りするような『お涙頂戴物が多い』と仰る方にもぜひ観ていただいて多くを考えていただきたい映画です。

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韓国映画(わ行)」カテゴリの記事

コメント

あんにょん~。この映画、美しい映画なんですが、
テーマがシリアスでしかもラストの表現もストレートなので、やっぱり見たあと相当気持ちが沈みました。

このまえ別の映画を観にいったとき予告編を見たのですが、イ・ナヨンのアップを見るだけで泣けてきたので、ちょっと大画面で本編を見る勇気がなくなってしまいました・・。ー_ー;
ドンウォンくんの方言が胸に沁みますね。
TB送ります。

投稿: komachi | 2007/07/17 09:48

キャサリンさん♪ こんばんはー☆
私はこの映画すごく良かった。子役さんのシーンあたりから ホロっときて...執行シーン、写真のシーンでもう ベーベーに泣かされたです。

キャサリンさんの最後の一文
>>>韓国映画は悲しみを安売りするような『お涙頂戴物が多い』と仰る方にもぜひ観ていただいて多くを考えていただきたい映画です。
⇒すごーい納得です。
また、遊びにきますネ♪

投稿: じゅん | 2007/07/17 22:55

komachiさん、アンニョ~ン♪
コメント、TBありがとうございます!
確かに思いテーマなので映画を楽しみたい方には
あまりお勧めできないかも・・

ドンウォン君の演技も真に迫っていて見ごたえあ
りましたね。同じ韓国語でもイントネーションや
言い回しが違うと役柄にも人間味が出る気がしま
すね。

投稿: キャサリン | 2007/07/18 09:38

じゅんさ~ん、おはようございま~~す!
子役時代の切ないほどに辛い境遇には本当に胸が痛みましたね~。

ユジョンが撮った写真を見つめるユンスの表情、良かったです。あの写真に書かれた『私達の幸せな時間』の文字にはジーンときました。

私もじゅんさん同様べーべーに泣かされてしまいました~(;_;)

投稿: キャサリン | 2007/07/18 09:46

キャサリンさんアンニョン!
見て来ました。ベーベーに泣いてきました(笑)
ドンちゃんもイ・ナヨンもうまかったですね~^^

>男前が売りのドンウォン君が『自分は決してそれだけの俳優じゃない!』ってところを見せてくれた作品となっています。
ほんとほんと!いい役者さんになったなあって思いましたよ。

ただ、もう少し二人の「幸せな時間」の部分を長く描いてもらいたかったなと思いました。心が通い合ってからはあっという間でしたね。
だからこそ余計に切なく感じたけど、ラストはリアルすぎて辛かったです~!

投稿: スーザン | 2007/07/19 19:44

スーザンさん、アンニョ~~ン!
べーべーシンドローム発令中ですかね(笑)
イ・ナヨンの心に痛みを抱えた演技もうまかったですね。
カン・ドンウォンは華奢でひょりひょろっとした感じがありましたが無骨な部分が見え隠れしていい男になってきた感じがします。
そーねー、確かに幸せな感情を持ってからの展開が早く本当に毎日が木曜日であって欲しいと願ってしまいました。だからラストメッセージのシーンは喉の奥が痛くなるほど辛かったです~。

投稿: キャサリン | 2007/07/20 08:29

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