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『初雪の恋~ヴァージンスノー』

30004_1 【製作年】2007年 (日韓合作)

【監 督】ハン・サンヒ

【脚 本】伴 一彦

【主題歌】森山直太郎『未来~風の強い午後に生まれたソネット』

【出 演】

宮崎あおい → 佐々木七重

イ・ジュンギ → キム・ミン

塩谷 瞬 → 小島康二

余 貴美子 → 七重の母

森田彩華 柳生みゆ 乙葉   他

【ストーリー】Hatsuyuki01_1039_rgb_1 大学教授の父と一緒に日本に来て京都の高校日転校することになったミン。街を探索しようとマウンテンバイクに乗って走り回っている時に神社の巫女として働く七重と出会い一目惚れをする。偶然にも転校先の高校で七重を見かけたミンは積極的にアプローチをはじめる。最初のうちはなかなか打ち解けてもらえなかったもののミンの優しさに触れ次第と心を開いていく七重。初めてのデートでミンが焼いたお皿に七重が絵をつける約束をする二人。初雪の降った日にデートをする約束をする二人。ほのかに芽生えた二人の恋はいつしか距離を縮めていくが七重には誰にもいえない秘密があった・・・・。

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日本と韓国の映画やドラマでいつも感じるのはトーン(テンション?)の違いだと常に思っているんです。韓国ドラマの中では結構いい年の男性が愛する人の前で踊りながら手でハートを作ったり、パーティーや遊園地でキラキラの三角帽をかぶったりぬいぐるみを持ったりこれまたかぶったりすることが多々見受けられるのですが、日本のドラマではありえないシチュエーションですよね。だからなのかもしれませんが日本人の中で演技する高校生のジュンギ君は部分的に浮き上がって見えました。でもそれは韓国人の高校生と日本の高校生の気質の違いとして監督がわざとそうしたのかもしれませんねよ。(実際はこの映画の中では踊ったりぬいぐるみをかぶったりはしていませんので・・・お間違えなく)

でも高校生のジュンギ君はこのとき24歳だったというのに(4月生まれなので現在はもう25歳☆)ぜ~んぜん違和感が無くて超かわいい!そしてやっぱ超きれい!・・・男の方にこんな言葉失礼なんでしょうけどね(笑)

相変わらず宮崎あおいちゃんは透明感があって儚げですごく情緒のある女優さんですよね~。彼女を見ているとピュアな気持ちになるんです、いつも。

さて、ストーリーはといえば韓流ストーリーの王道といえる初雪デートや韓国独特の指切りを取り入れたり、突然の別れがあったりというベタな中に日本的な京都の風景やおみくじ、お守りなどの日本らしいアイテムを使って日韓合作映画の良さが出ていたと思います。池とボートのエピソードのように日本でも各地で恋人同士で行ってはいけない場所がありますが(私の場合は『江ノ島神社』でした(笑)守り神が弁天様なのでヤキモチ焼くとかで・・・)韓国でも同じような場所があるんですね。

070223_virginsnow_main 高校時代の二人のエピソードはとても微笑ましく二人のやり取りはさわやかでかわいらしいものでした。特に祇園祭での二人のシーンは心にある決意を秘めた七重の清楚でかつ凛とした浴衣姿がとても可憐で人ごみの中でのキスシーンは多分この映画のラストシーンの数倍印象的なものとなっていました。

ただ残念なのは二人が離れてからのエピソードが希薄でストーリーに盛り上がりが欠けてしまったことが非常に悔やまれました。

七重に関しては姿を消してからも初雪の約束を忘れずひたすら待ち続けていたことが窺がえましたがミンに関してが色々疑問が残りました。“何故、大切なお守りをハルモニ(おばあちゃん)にあげてしまったのか?”“何故七重が姿を消した時にそのお守りを見ようとしなかったのか?”“再会した時に何故理由を聞こうとしなかったのか?”というようにラストにもっていく為に強引なまでにそういう部分に目をつぶってしまった感がありました。

お守りの中のくだりも七重と再会した後の荒れたミンに差し出されますがその時を見計らって何故開封されたのかが少し疑問だったかな。

もう少し丁寧に離れている間の心の機微が描かれていたらもっとぐっと感動的に仕上がったかもしれませんね~。

男性やアンチ韓流の方からは結構シビアな批評を受けているようですが、荒さは目立つもののなかなか優しくさわやかなラブストーリーにはなっていると思います。ラストに流れる直太郎君の歌もいいですよ☆

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コメント

あんにょぉぉぉぉ~ん!キャサリンさん!
コメントありがとうございますぅ☆

2人が離れたとき、内容が希薄だったような気がしましたねぇ~、気持ちわかりますよ!
日本にいるはずのあおいちゃんが、いきなり韓国にいましたもんね!このときばかりは突っ込んでしまいました(笑)。
でも日本と韓国の今輝ける2人の共演は見ごたえがあったと思います♪すごく2人うまく溶け合ってて、とくにピュアなところが良かったなぁ~!
また観てみたい組み合わせですね☆

そうそう、疑問に思ってた事があるんだけど
これって邦画なの?韓国映画?どっち???

投稿: あっしゅ | 2007/05/16 01:11

あっしゅさん、ど~もです~!
これって日韓合作映画だからどちらか一方ってことはないんじゃない?

二人のツーショットは本当にお似合いでしたね~。
見ていて微笑ましかったです☆

投稿: キャサリン | 2007/05/16 02:20

キャサリンさん♪
こんばんはー☆ 久しぶりに公開週?に見てきました。
この映画私もナイストライ!って思いましたけど...
あまり評判良くないのかな? 表面的な韓流テイストはありましたけど... 私は全体として往年の角●映画だなぁ~って印象のほうが強かったです(笑)...

宮崎さん...なかなかやるな!って思えたし、イジュンギさんもなかなかで... 韓国映画のようにサブキャラまで光る役者さんっていなかったけど...十分楽しめたし良かったです。

映画終わったあと...乙●って出演していたんだー!とか、役はなんだっけ?とか ネタになってました。また、遊びにきまーす!

投稿: じゅん | 2007/05/18 22:26

じゅんさん、こんにちは~!
宮崎あおいは可憐でいてシンの強い女の子を上手に演じていましたよね。ジュンギ君の演技も多少浮いてしまうところがあったけど全体的には良かったと思いますよ。確かに韓ドラのような強烈なサブキャラは出てきませんでしたね(笑)
乙葉はジュンギ君が転校した先の担任の先生でしたよね。
また、お越しくださいね~☆

投稿: キャサリン | 2007/05/20 07:32

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