『ロッキー ザ ファイナル』
[製作年] 2006年 アメリカ
[英 題] ROCKY BALBOA
[監督・脚本・製作総指揮] シルヴェスター・スタローン
[音 楽] ビル・コンティ
[出 演]
シルベスター・スタローン → ロッキー
バート・ヤング → ポーリー
アントニオ・ターヴァー → ディクソン
ジェラルディン・ヒューズ → マリー
マイロ・ヴィンティミリア → ロバート
トニー・バートン → デューク
【ストーリー】 かつての世界ヘビー級チャンピオン王者ロッキー・バルボアは、愛する妻エイドリアンに先立たれ、今はフィラデルフィアで小さなイタリアンレストランを経営していた。息子のロバートは有名人である父に引け目を感じて家を飛び出し、亡き妻との思い出にすがって生きるロッキーは我が身の孤独を痛感していた。そんな心の喪失感を埋めるように、再びプロボクシングのライセンスを取得するロッキー。そんなときテレビ局が往年のロッキーと無敵の現世界チャンピオン、ディクソンの強さを比較するシミュレーション番組を企画したことから、両者の対戦企画が持ち上がる。ロッキーはある決意を胸に秘め、数万人の大観衆が熱狂するラスベガスのリングに立ち上がるのだった…。( 映画紹介より)
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思っていたよりずっといい作品でした~~!
ロッキーの体はもう昔のよう筋肉のつやも張りもなく老いてはいるし、顔もかなり歪んできてしまっているんですがやはりあの「ロッキーのテーマ」を聞くと胸が躍るのは懐かしさだけじゃなかったような気がします。
時が流れ肉体は老いてゆこうとも不完全燃焼のまま置き去りにしてしまった焦燥感は朽ちることなくある種の喪失感となってロッキーの胸に残り続けていたんだな~。
何故またリングに上がるのか、どうして自分はボクシングをするのか・・
同じような問いは誰の心にもあるはず。
いつもの如くビル・コンティの曲をバックに縄跳び、一気飲みの生卵、懸垂、そしてフィラデルフィア美術館広場へと駆け上がるロッキー!
前作を見てきた人には再び思い起こされる高揚感があったでしょうね~☆
懐かしい昔のトレーニングのシーンも折り重なって老いても尚鍛え続けていく現在のロッキーへと繋がっていく。この音楽このシーンだけでも観た甲斐があるってものです。
そして試合のシーンもよかった~!
対戦相手のチャンピオンは強すぎて勝ち試合すらブーイングが上がる王者。それに挑む老兵ロッキー。でもこれまでのロッキーと違うところは『勝つことだけが目的』ではないこと。ガードも出来ず打ち込まれるパンチ、でもロッキーの放つ重いパンチには人生の重みがあった・・
ヨレヨレになっても怯まず打ち続ける姿に勇気を貰ったような気がします。
判定のジャッジも聞かずにリングを降りていくロッキーたち。観客達の視線と賛辞と拍手は覇者でなく立ち去っていくロッキーに向けられる。
う~ん、スタローンの好きそうなシチュエーションだ!でも感動しちゃったな~!!
昔の不良娘マリーがシングルマザーとなってロッキーと再会、彼女との出会いが再起へと背中を押したり、エイドリアンの兄のポーリーの存在もなかなかいい。
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