『墨攻』
【ストーリー】戦国時代。趙と燕の国境にある粱城は、趙によって攻撃されようとしていた。10万の趙軍に対し、梁城の全住民はわずか4000人。頼みの綱は墨家の救援部隊だったが、間に合いそうもなく、粱王は降伏を決断する。墨家の革離(かくり)がたった1人で駆けつけたのは、その直後だった。兵に関する全権を粱王から与えられ、早速城を守る準備に取りかかる革離。趙軍の指揮官・巷淹中は革離を好敵手と見なし、やがて激しい攻撃を開始する。
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墨家とは墨子を祖とし非攻・兼愛を主義とした実存した集団だそうですね。原作は日本の漫画だそうですが日ごろ殆ど漫画を読まないので作者を聞いてもタイトルも全然知りませんでした。
戦わずして敵を討つと聞いていたのでどんな戦い方なのかと思っていたら自分側から戦いを仕掛けていくことはないけれど攻め込まれればやはり防衛の為に戦うことはするんですね。
ストーリーとしては、梁王は墨家に援軍を頼んだもののなかなか来てもらえず降参を決心したその時まさに墨家から革離(かくり)がたった一人で来るわけです。そしてこの隔離がたった一本の矢で趙軍を引き上げさせてしまいます。その後も色々な手を打って趙軍と相対していくわけですが結果的に趙王は隔離に人々の信頼が移っていくことに猜疑と懸念の心を懐いてしまうんですね。そして隔離を亡き者にしようとする・・・。 趙王の息子梁適(りょうてき)や子団は隔離から戦いのむなしさや無益な人の死による悲劇や不幸などを考えるようになっていき梁王から離れていきます。
戦いは趙国と梁国なんですが、隔離とアン・ソンギ演じる趙国の巷淹中(こうえんちゅう)の知力争いとなっていくきます。二人の戦いの潔さに反しての梁王の醜さ。この辺に人の心の醜さが象徴的に描かれていると思います。
兼愛精神を受け継ぐ隔離ですが逸悦との間にだんだんと心を通わせ愛を貫こうとしたのにあの結末はかわいそうでしたね~。
ラストでも感じたのですが墨子の精神は素晴しいものなのかもしれませんがそれだけでは平和はやってこないと少し皮肉を込めた描き方になっているような気がします。隔離はその後もずっと墨家の思想を伝承していったようですがね・・・・・。
梁適を演じているチェ・シウォンは『春のワルツ』でウニョンの弟役の人ですが時代物のせいか解っていても全然一致しませんでした。髪形が変だったからかな・・・(笑)
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コメント
あんにょんにょん!
キャサリンさん♪
今日こちらは
ピガチュルチュルネガヨォ~!
音楽の迫力ほど、戦闘シーンに迫力がなかったのは残念でしたけど、アンディ・ラウにアン・ソンギの囲碁のシーンが観れて良かった!
中国vs韓国みたいでかっこよかったね!
日本も入るなら真田広之か!?
でも彼他の俳優さんに馴れ馴れしいから嫌い(笑)!
投稿: あっしゅ | 2007/09/13 22:12
あっしゅさん、アンニョ~ン☆
そちらは雨だったのね?
韓中囲碁対決、含蓄がありましたね~
アン・ソンギとアンディ・ラウの存在感が場面場面を引き締めていましたよね。
ところで、あっしゅさんは真田氏があまりお好みではないんですね(笑)
となると候補はやはりケン・ワタナベ?
投稿: キャサリン | 2007/09/14 08:46