『どろろ』
室町時代末期、武士の醍醐景光は天下取りの代償として自分の子を生贄として48体の魔神に差し出す。その結果赤ん坊は体の48箇所を欠損した体で生まれ、化け物としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。医者・寿海に拾われた赤ん坊は彼の手により義手や義足を与えられた。成長した赤子は百鬼丸と名乗り魔物に奪われた自分の体を取り戻す為旅を続けていた。どろろはそんな百鬼丸の左腕に仕込まれた妖刀・百鬼丸を盗もうと共に旅を続ける・・・
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監督は「黄泉がえり」「この胸いっぱいの愛を」を手がけた塩田明彦監督。アクション監督を務めるのは「チャイニーズ・ゴーストストーリー」の監督で「少林サッカー」「HERO」「LOVERS」などのアクション監督を務めたチン・シウトン氏。この両監督による共同作品です。
『どろろ』は誰もが知っているようにあの手塚治虫氏の漫画が原作ですね。この私でも幼い頃に読んだ記憶があります。
妻夫木君演じる百鬼丸がなかなかカッコいいんですね~☆今まで彼の作品はドラマにしても映画にしてもちょっと気弱だったり優しすぎたりするキャラが多かったんですが今回は男っぽくてよかったです。それにワイヤーアクションにも果敢に挑んでいてなかなか迫力のある映像が見られました。妖怪との戦いのシーンで倒した後にそれらが必ず爆発していつもどろろの顔にその飛び散った体が付着するシーンがあるのですが、柴咲コウがインタビューでその驚いた表情が気に入っているって言ってましたのでこれから見る方はその点もご覧になると面白いかもしれませんね。
柴咲 コウは相変わらずのあの喋り方でしたが子供のような大人のような少女のような少年のようなどろろを演じていてけっこうかわいかったです。
百鬼丸の弟多宝丸の瑛太が出てきたスリーショットには思わず『オレンジデイズかよ!』と突っ込みも入れていました(笑)
原田芳雄演じる寿海や中村嘉葎雄の琵琶法師もその存在感と百鬼丸を見守り続ける視線がよく描かれていました。
今回は中井貴一演ずる醍醐景光が天下を手に取るためにわが子を生贄としてまで魂を売り、その因果を持って誕生した百鬼丸が自分の出生の意味を知るまでのエピローグのような作風でした。
1部では取り戻した肉体は24。残りは続く2部3部へと繋がって行くわけですね。う~ん、きっと3部作全部映画館で見ちゃうんでしょうねぇ、きっと☆
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