『ユア・マイ・サンシャイン』
【ストーリー】 農村で母親と暮らす36歳のソクチュンは、近所のコーヒーショップに勤めるウナにひと目惚れ。彼の熱心なアプローチに、過去に男性に傷つけられ男性不信に陥っているウナも、いつしか心を開いていく。ある日ウナは出前先で客に乱暴され重傷を負う。病院へかけつけ献身的な介護を続けるソクチュンに、彼女は、純粋な彼が自分とは釣り合わないと感じつつも、プロポーズの言葉を受け入れる。ふたりの新婚生活が始まりウナは幸せを噛み締める。しかし至福の時は長くは続かなかった・・・
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チョン・ドヨンという女優は演じる年齢の幅がすごく広く、どんなに汚れ役をやっても官能的な女を演じても透明感が失われないのはどうしてなんだろうと作品を見るたびに思います。今回の役柄はタバン(茶房)のホステスでした。
韓国の映画やドラマに出てくる茶房というものは日本で言う所謂お茶を飲むところではなく、コーヒーをお客に届けるだけじゃなく自分自身もお届けするような感じのようですね。
そんなあるタバンに勤めているウナに素朴で純情で女遊びなど出来ないような男が一目惚れをしてしまうんですね。それがファン・ジョンミン演じるソクチュンです。
彼は『将軍の息子』や『シュリ』、『甘い人生』などに出演しているのですが残念ながら彼の演技は私の記憶の中にはなかったようです。ただ『夜心萬萬』の「天軍」編のときキム・スンウ氏やパク・チュンフン氏らと出ていてとてもシャイな印象を受けました。そしてそのままの印象でこの映画のソクチュンを演じていました。純粋で一途なその愛は見ている側にはそれは「痛い」と感じてしまうような切ない愛の形でした。
これは作り事でなく事実に基づいて作られたお話ということで実際のモデルになった方々が現存している訳ですね。
二人が愛し合い幸せな時間を過ごしているときのシーンがとても綺麗なんですよ。それだけにウナの過去がその幸せを蝕んでいき自ら身を引いていくウナの転落の運命の悲しさやウナを失ったソクチュンの落ちぶれようには胸が痛みましたね。
HIV感染者であるにもかかわらず体を売って稼いでいたという罪で裁判に掛けられ拘束されるウナ。そのウナを事実が分かっても愛しつづけたソクチュン・・・・
ソクチュンとの面会を拒み続けたウナが決別のためにやっと面会に応じたときソクチュンの変わり果てた姿と愛の深さを知ります。
ラストは重くならず全てを乗り越えて二人の明るい笑顔でエンディングなので良かったかな〜!エンドロールで流れる『ユア・マイ・サンシャイン』は二人のデュエットなんですね〜♪(笑)
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