『ウィンター・ソング』
【ストーリー】 映画監督を目指す見東(金城武)と女優を夢見る孫納(ジョウ・シュン)が出逢い愛し合った。それは無垢で純真で壊れやすい愛だった。
冬の北京。雪の降る朝、別れは突然訪れる。孫納は、夢を叶えるために愛を捨てた。
見東にとっては、永遠に冬が続くかのように、その時から世界は止まってしまった。
それから10年。
映画俳優になった見東と女優の夢を実現した孫納は、上海でミュージカル映画の共演者として運命の再会を果たす。
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林見東と孫納と聶文との絡まりあった愛の内容とミュージカルの内容が交差し、重なり合って物語が展開していきます。この映画の重視点は愛という形をただ美しいものとしてだけじゃなく、執着や裏切り、憎悪や復讐、そして嫉妬や賞賛など様々な心の葛藤を回想やミュージカルという劇中の中で表現していることだと思います。
劇中のよく歌われていた“外の世界を素晴しいと思ったとき僕は君を心から祝福しよう・・・”という「外の世界は素晴しい」という曲・・というよりもこの歌詞が印象的で、恋人の監督がわざわざ台本を書き換えてスンナーと撮ったラストシーンやジェントンが憎しみだと思っていたスンナーへの感情がやはりそれも愛だったことに気づきながらも去っていくシーンなどに投影されているように思いました。
天使という役柄で出演しているチ・ジニはそれぞれの登場人物の分岐点に姿を現しさりげなく会話を交わしていくだけなのですがそこにとても癒しがあったような感じです。ミュージカルの中にも登場し金城武やジョウ・シュン、ジャッキーチュンに劣らないほどの美声も聞かせてもらえます。
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