『デュエリスト』
時は朝鮮王朝。世間を騒がす偽金事件を捜査するため、人々で賑わう市場に潜入した女刑事ナムスンは、仮面の男の華麗な剣の舞に目を奪われる。次の瞬間、小さな金の仏像の受け渡しをしていた男たちが斬り捨てられる。犯人は仮面の男だ。ナムスンは男を追って剣を交えるが取り逃がしてしまう。残されたのは、仏像に隠されていた偽金用の鋳型と、割れた仮面から覗く哀愁を帯びた眼差しの面影。それが刺客「悲しい目」との出会いだった。
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ハ・ジウォンの女刑事と贋金作りいうとどうしても「茶母」を思い出しますね。ナムスンが『ナウリ〜』と言うとイ・ソジンが出てきそうで・・・(笑)
カン・ドンウォンは殆どセリフがないと聞いていたのですが思っていたよりありました。
名前も無くしただただ刺客として生きてきた彼が人として一人の女を愛した・・・しかしそれは敵として戦わなくてはならない運命の人だった・・・って感じですね。
『茶母』を見てしまったのでストーリーにも構成にもあれほどの感銘を受けなかったのですがこの映画はどちらかと言えばストーリーよりも映像重視的な感じがします。
スローモーションを使った技法は部分的ならインパクトもありますが少々多く使いすぎている気もしました。かえって動きを感じられず残念な気がしますよね。ただ剣術を習う前にタンゴのレッスンを受けたと言うだけあってナムスンとの闘いやカン・ドンウォンの剣さばきには舞踏を思わせる動きがありました。
ストーリーの流れでプツップツッとシーンが途切れていくのがちょっと気になったかな。きちっと成り行きを見せないことで興味をかきたてていく作りなのかもしれませんが全部がそうだと尻切れトンボのように感じられてしまうかもしれませんね。
こんな風に色々行ってますが全体的にはきれいな映像と悲しげで強くて華麗なカン・ドンウォンはどっから見てもいい男だし、ハ・ジウォンも宿命の相手への切ない思いをコミカルの中に女性らしさを出して好演していたと思います。
この映画に香港映画のようなスピード感と中国映画のような色彩感が加わったらもっとスケールの大きな作品になっていたかもな〜〜☆
アン・ソンギは今回案外軽い感じの役でいつもほどの存在感は感じられませんでしたが要所要所では味のある役どころになっていました。すごくお勧め!の映画じゃないけどドンちゃんファンはうっとりでしょうねぇ、きっと☆
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コメント
キャサリンさん♪ こんにちは!
私のお仲間うちでもあまり評判は良くないのですが、わたしはこの映画結構よかったです。
綺麗な映像を楽しめたのと、悲しい目の名前の部分の裏読みはとくに楽しめたのですが...
ちょっといつものハジウォンさんの良い部分は弱かったかな...
って今は思ってます。
また、立ち寄ります。
P.S.下の記事でスーパースターカムサヨンご覧になってるの流石だなぁ~って思いました。チラシだけみてるんですけど...
投稿: じゅん | 2006/09/18 08:43
じゅんさんこんにちは~♪
TB、コメントありがとうございました。
確かに映像としては綺麗でカン・ドンウォンの動きにも華麗さがありましたね。
ストーリーは悲しい運命のもとに生きてきた男が最後に人としてひとりの人間を愛してただの刺客としてでなく人間として死んでゆく運命を選んでいく悲しくてもきれいなストーリーだったと思います。
カム・サヨンはボムス氏に会いたくて頑張って行きました。
映画もよかったですよ。
お時間ありましたらぜひ見に行ってください。
投稿: キャサリン | 2006/09/18 17:09