『フライ、ダディ、フライ』
『花よりもなほ』より岡田君つながりになります。この映画のリメイクが韓国でイ・ジュンギ君とイ・ムンシク氏共演で8月に封切られるんですよね。
ちなみに『フライ、ダディ』の予告はこちらで見られます。
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- 岡田准一(朴舜臣)
- 堤真一(鈴木一)
- 松尾敏伸(南方)
- 須藤元気(石原勇輔)
- 星井七瀬(鈴木遥) 愛華みれ(鈴木夕子) 塩見三省(平沢章吾) 渋谷飛鳥(三浦直子) 坂本真(山下) 青木崇高(萱野) 広瀬剛進(板良敷) 浅野和之(山村) 温水洋一(望月) 徳井優(後藤) 大河内浩(小熊) 田口浩正(高橋) 神戸浩(石崎) モロ師岡(安倍)
在日韓国人の高校生・朴舜臣が、"おっさん"こと鈴木一に出会ったのは、夏休み前日の終業式だった。鈴木は、自分の娘を傷つけた石原という生徒を探して学校に乗り込んできたのだが、舜臣に一発でKOされてしまう。しかも、鈴木は乗り込む学校そのものを間違えていた。やがて目を覚ました鈴木は、みずからの情けなさを恥じつつ、舜臣に事情を説明。鈴木と同じく石原が気に食わない舜臣は、夏休みの間に鈴木を鍛え、石原と対決させようと目論むのだが…。
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在日韓国人の朴舜臣(パク・スンシン)、穏やかな雰囲気とは裏腹にめっぽう腕っ節の強い喧嘩の達人。これに扮するのが岡田准一。これまではなんとなく優男って感じでしたが「木更津キャッツアイ」あたりからワイルドさが加わっていい男、いい俳優に変わってきてますね。男の人にきれいって言葉がいいのかどうか解らないけどきれいなんですよね~。あと10cm・・いやあと5㎝背が大きかったらもっと多様性があるんだけど・・・・・でも今のままでもいっか!かわいいしね(笑)
これに対するさえない「おっさん」こと鈴木一を堤真一。絵に描いたような円満な家庭、よき夫であり愛する妻とかわいい娘がいる幸せな生活。これを一瞬にしてなくしかけてしまった男がスンシンとその仲間の高校生とのふれあいの中で自らの手で取り戻していくんですね。
堤真一のダサいグリーンのジャージ姿と赤いキティーちゃんのリュックサックを背負った姿は必見です。伏線としていつも同じ最終バスに乗り合わせるこれまたさえないサラリーマンたちが体を鍛えるためにバスに乗らずにバスに対抗して走る鈴木一の姿を通してだんだん変化していくシーンも面白いですよ。
またスンシンがおっさんに問いかける言葉や諭すようにいう言葉がいいんですよね。語録が出来そうです。そしてクールでストイックな生き方をしているように見えるスンシンも実は心に傷を持つ普通の少年の一面があるんですね。やっと登れた木の上でのシーンはこの映画の一番の見所だと思います。いつしか師匠と弟子の関係の他に『父と子』のような関係が出来上がってきていたんですね。
ラストはもっとビシバシ戦うのかと思ったら案外あっさりとしてて拍子抜けの方もいるかもしれませんが多分描きたかったのは復讐云々じゃなくここまでくるおっさんとスンシンたちの過程が大事なんですね。
まさに「おっさんと高校生の青春グラフティー」って感じで面白かったです。
*最初の10分ぐらいは我慢してみてください(笑)
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