『レント』
韓国映画ではありませんが以前から見たいと思っていた映画を見てきました。
[製作年] 2005年・アメリカ
[監 督] クリス・コロンバス
[原 作] ジョナサン・ラーソン
[出 演]
ロザリオ・ドーソン : ミミ
テイ・ディグス : ベニー
ジェシー・L・マーティン : コリンズ
イディナ・メンゼル : モーリーン
アダム・パスカル : ロジャー
アンソニー・ラップ : マーク
トレイシー・トムス : ジョアンヌ
ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア : エンジェル
1989年のクリスマス・イブの夜。イースト・ヴィレッジにある古いアパート。家賃を滞納し電気も暖房も止められた一室に暮らすルームメイトのロジャーとマーク。ミュージシャンのロジャーは恋人がエイズを苦に自殺して以来すっかり引きこもり状態。秘かに階下に住むヤク中のダンサー、ミミに心惹かれる。一方、映像作家志望のマークはカメラを持ち歩きあらゆるものを記録する。マークの元彼女モーリーンは地域の再開発反対をパフォーマンスで訴える。彼女の現在の恋人は女性のジョアンナ。ロジャーたちの親友トム・コリンズはひょんなことからドラッグ・クイーンのエンジェルと恋に落ちる。そんな彼らのかつての仲間で、家主の娘と結婚して以来すっかり変わってしまったベニーは、一帯の再開発を目論み住人の追い出しを図るのだが・・・
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まずオープニングは上の写真のように誰もいない劇場でのゴスペルから始まります。これがすごい!この歌を聴いたときに絶対見ようと思った! ~Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes
Five hundred twenty-five thousand moment so dear
Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes
How do you measure Measure a year?~ 「Seasons of Love」より
(一年は)525600分、525000分の貴重な時間、525600分、一年を計る基準は何・・・
キャストのミミとコリンズとジョアンヌ以外はオリジナル・ミュージカルのときのメンバーだそうです。だからというわけじゃないと思いますが歌がいいですね~。本当にうまい。心に響きます。ロックが主体ですがゴスペルやタンゴなどを織り込んで楽しませてくれます。
内容は挫折、ドラッグ、エイズ、同性愛などや貧富、ホームレスなどを扱っているので重くなりがちですが、1980年代後半から1990年代前半のイースト・ヴィレッジに住む家賃(RENT)も払えないような芸術家たちの日々とそれぞれの愛を暖かく描いているので暗さよりも心に響く強さを感じます。
映画の中ではいろいろな愛の形が示されます。中でもコリンズとエンジェル(エイズ患者同士であり肉体的には男同士)のはぐくむ愛には敬意すら覚えました。エンジェルのような人間は神様が本当のエンジェルになる前の試練として現世でのエンジェルの人生を与えたんじゃないかと・・・勝手に感傷に浸ってしまいました。
でもラストのミミの展開はあまりにも不自然かも・・・
アメリカという経済主義の国の片隅に住むお金とは縁のない人たちが、やはり生きていく為に必要なのは愛しかないと、そして今を生きることが大事だと言っていることは悲しい現実のようにも思えるけど、果たしてどちらが幸せかという答えは・・・・・・・・観た方に出していただきたいですね。
上映劇場数は少ないですができるだけ多くの方に見ていただきたい映画です。映画予告はここで見れます。
『レント』公式HP こちら。映画の曲が全曲聴けます
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コメント
コメント&TBありがとうございました。
いろんなカップルの愛の形がありましたが、やはりエンジェルたちの愛は、ほんとに微笑ましかったです。
私も彼女は、名前と同じ存在だったと思っていました。彼女の愛と強さにやられてしまった感じです。
最後で自分のやりたいことの希望を見出せる終わり方でほんとにスカッとした気持ちになりました。これ、ほんとの舞台で見たいですね。
投稿: アクセル | 2006/05/07 22:55
こんばんは、いらしてくださりありがとうございました。
最近FMでもSeasons Of Loveかかるようになりましたね。
イントロで泣けてきます。
人として人生を精一杯生きるということを
まっすぐに伝えている映画だと思います。
今の時代の価値観がそういうことを
最上位においていない感があるかもしれないですが
人は死ぬ時にお金や持っていけないんですもの・・・。
沢山の愛や思い出、絆のほうがずっと大切だと思います。
私はラストシーンのミミの場面は感動しちゃいましたよー。
やっぱりつながってるのねって。
とはいえ、元気になるのが早すぎましたけどね(苦笑)
投稿: ameixa | 2006/05/08 00:39
アクセルさんこんばんわ~
コメントうれしいです!
エンジェルの存在は素敵でしたね。
同性だけでなく異性だけでなく人間そのものを愛しているエンジェルは本当に天使でした。
私も舞台を見てみたいと思いました。
またお越しくださいね。
投稿: キャサリン | 2006/05/08 21:04
ameixaさん、こんばんわ。
コメント頂けてうれしいです。
自分を偽らず今を精一杯生きることを教えてくれる映画でしたね。
形は違えど生きていく上で愛は必要だというメッセージが伝わってきました。
ミミの生還はうれしかったのですが仰るとおりあまりにも元気に戻りすぎた感が否めなくちょっと興ざめしてしまいました。
Seasons Of Loveは耳について離れなくなりました。どの曲も、歌声もよかったですね。またお越しくださいね。
投稿: キャサリン | 2006/05/08 21:10
はじめまして。遅くなりましたが、コメントどうもありがとうございました。
終盤に近づくにつれてどんどん増していくコリンズとエンジェルの存在感凄かったです。
本当のエンジェルになるための試練・・・こちらの記事を読ませていただいて、その通りだな〜と思いました。サントラも手に入れて、RENTの世界にひたってます。
投稿: あしあと | 2006/05/09 22:42
あしあとさんコメントありがとうございます。
やはりエンジェルとコリンズの普遍的な愛に心惹かれますよね。
わたしも「RENT」の曲をMP3に入れて聞いています。
またお立ち寄りくださいね~!
投稿: キャサリン | 2006/05/10 08:27
『映画と秋葉原とネット小遣いと日記』のhideです
キャサリンさんコメント&TB有難うございます
>曲も歌声も素敵でしたね。
>オリジナルの舞台も見てみたくなりました。
(。・・。)(。. .。)ウン(。・・。)(。. .。)ウン
( ̄▽ ̄人)♪本当ににそうでしたね。
一年を525,600分で数える"Seasons Of Love"は冒頭から始まりますが。
最初この映画の背景が解らないから。
(・_・o)ん? (o・_・)ん?と言う感じでしたが。
終盤の"Seasons Of Love"では
(T□T) ウルウルしてしまいました
投稿: hide | 2006/05/10 12:54
hideさん、こんにちは~♪
コメント頂けてうれしいです。
私は触り程度の予備知識があったから最初のこの歌でもうウルウルきてました(笑)
舞台ではエンジェルが亡くなっていくあの過程は無いそうですが生であの歌声が聴けたらいいでしょうね。
またお立ち寄りくださいね。
投稿: キャサリン | 2006/05/11 18:20