『私の頭の中の消しゴム』その2
こちらはかなりネタバレです。これから見ようと思っている方はスルーされた方がいいかもしれません。
突然目の前に現われた小悪魔に心惹かれたチョルス。二度目の出逢いで小悪魔は天使となってチョルスの心に舞い降りた。
粗野で無口だけれどどこか心を惹きつけられてしまう。優しい言葉の一つも聞けそうに無いけど心がチョルスの優しさに感応する。スジンはためらいもなくチョルスの元に舞い降りる。
どこか懐かしいローションの香り。スジンにうえつけられたチョルスへの小さな記憶。
チョルスの手の温もり、チョルスの声、チョルスとの思い出、チョルスへの愛。消えるものなど無いはずなのに・・・
過酷な運命の悪戯はスジンの頭の中からその全てをひとつずつひとつずつ奪っていく。それも新しい記憶から失っていく。
昔の恋人の名前で見送られ、『愛してる』と言われながらも笑顔をスジンに返すチョルス。
少しでも長く自分との思い出をとどめて置けるように、スジンが不安にならないようにチョルスは家中に1000枚を超えるメモを貼り付ける。
『私の名前はキム・スジン。夫の名前はチョ・チョルス。』
『チョルスに会いたくなったら電話して。1人で怖くなった時にも電話して。』
『今履いている靴が左右同じか確認して。』
『いくら外に出たくても絶対一人で出てはダメ。必ずチョルスに電話する』
『スジン・・どんなに辛くても、大変でも、僕たちは一緒だよ。 ではここで、チョ・チョルスは誰の夫?』
ある時ふと我に返りスジンはチョルスの苦悩を知る。
限られた時の中でチョルスへの愛を綴るスジン。
あなたは今泣いているでしょう・・・?
どうすれば記憶の残っている短い間に私の気持ちの全部をあなたに伝えられるかしら・・・
どうか消えていく記憶の中で最後まで残っているのがあなたと過ごした日々でありますように・・・
そしてスジンはチョルスのもとを去った。
君の中から俺が完全に消えてしまう前に俺には伝えなければならない言葉がある。それを言えなかったら俺の人生には何の意味もない
スジンの記憶の中にはチョルスはまだいるだろうか・・・
スジンからの手紙を受け取りそこへ駆けつけるチョルス。
そして、神様の与えてくれたわずかな時間に感謝しスジンに言えなかった言葉を伝える・・・・
『愛してる』
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コメント
はじめまして,さくらと言います。
キャサリンさんも読売ホールでの試写会にいらしていたんですね。
あの突然のフィルム中断には驚かされましたがどうにか最後まで見れて良かったですよね。
小悪魔が天使となって舞い降りた・・・・いい表現ですね。
母を恨むあまりきっと女性とかかわるなんて事していなかっただろうチョルスがスジンに示した愛はストレートでよかったです。
スジンのおかげで心にもうひとつの部屋を持てたんですからね。
許す事は難しい事じゃないと・・・
心が熱くなるそんな映画でした。
チョン・ウソンにときめいちゃうのは仕方ない事です(笑)
投稿: さくら | 2005/09/16 13:58
さくらさん、はじめまして~☆
あの中断はフィルム切れですかね。驚きました。
この映画ではじめてソン・イェジンがいいと思いました。
チョン・ウソンは無骨で熱い男の演技がよく似合いますね。
公開されたらもう一度見たい映画です。
どうぞまたお立ち寄りくださいね。
投稿: キャサリン | 2005/09/16 21:05
TB&CMありがとうございます。m(_ _)m
この映画は、感動できる、いいい映画でしたね!
また、Blogにおじゃましま~す。(^o^)
投稿: minamikaze | 2005/09/17 16:56
minamikazeさん、おはようございます。
来ていただいてありがとうございます。
そうですね、素直に感動できる映画だったと思います。
どうぞまた来てくださいませ。
投稿: キャサリン | 2005/09/18 06:22